対話型アート鑑賞
- Mamiko Kikuchi
- 4月22日
- 読了時間: 2分
2024年11月。対話型アート鑑賞を行いました。子供達に「今日は鑑賞をします!」というと、小学校の図工の時間にお友達の作品を見て感想を述べる鑑賞を思い浮かべるようで、鑑賞はあまり好きではないと話す子が何人かいました。しかしアトリエで行なっている鑑賞は少し違います。子供達には絵をじっくり見てもらった後、次のような質問をします。
「絵の中でどんなことがおきていますか?」「どんな音が聞こえてきますか?」
「どこからそう思いましたか?」
さらに絵によっては、
「どんな匂いがしますか?」「触り心地はどうですか?」
「気温はどうですか?暑い?寒い?ジメジメしてる?カラッとしている?」
というような質問もします。また発言をしてもらう時に大事なことは
『正解や不正解はない。感じ方は人それぞれ。』
ということです。みんなそれぞれまったく異なる発言をしてくれていてとてもおもしろかったです。
ところで子供達の中にはどんどん発言をする子もいれば発言を躊躇する子もいます。発言するのではなく鑑賞プリントに丁寧に感じたことを書いてくれる子もいますが、それも人それぞれです。鑑賞会の中で、自分はその絵を見てどう感じるか自分と向き合う時間になればいいなと思います。また、感じ方や表現方法は人それぞれであることをその子なりに感じてもらえたらと思っています。
11月9日には希望者の皆さんと福岡市美術館で対話型アート鑑賞会を開催しました。アトリエで鑑賞を行う際はA2サイズの大きさに印刷した作品を鑑賞しますが、本物の作品は本当は壁一面の大きさだったり、筆の跡や凹凸があったり、やはり本物を鑑賞しながら対話ができたらいいなと常々思っていました。美術館ではボランティアの方にお世話になり、グループに分かれて1グループ3作品を1時間かけてじっくり鑑賞しました。私はみんなの様子を見て周っていましたが、それぞれユニークな発言をしていて、こんな見方があるのだな、と私自身発見がありました。また、ボランティアの方が作品の裏話などをしてくださり大変勉強になりました。



